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乙4「ガソリン・灯油・軽油・重油」の問題と解説
性質・消火 14問・5択
ガソリン・灯油・軽油・重油は、身近で取り扱う機会がいちばん多い第4類の危険物です。性質・消火の科目では、引火点・発火点・色・比重など、物質ごとの性状を問う問題がよく出ます。とくにガソリンの引火点(-40℃以下)と、灯油・軽油の引火点の違いは確実に押さえておきましょう。
よく問われるポイント
- ガソリンは第1石油類、灯油・軽油は第2石油類、重油は第3石油類
- 引火点・発火点・色(自動車ガソリンはオレンジ系に着色)の違い
- 灯油にガソリンが混ざると引火しやすくなること
ガソリン・灯油・軽油・重油の問題を解く
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各問題には、正解の理由と他の選択肢が誤りとなる理由を掲載しています。問題を解いた後に解説を開いて確認してください。
問1 ガソリン 自動車ガソリンの性状について、誤っているものはどれか。
- (1) オレンジ系の色に着色されている
- (2) 引火点は-40℃以下である
- (3) 燃焼範囲は、おおむね1.4〜7.6vol%である
- (4) 蒸気は空気の約3〜4倍の重さがある
- ✅ (5) 発火点が100℃以下なので、特殊引火物に該当する
解説:ガソリンの発火点は約300℃で、品名は第1石油類です。灯油や軽油(約220℃)より発火点は高い点もよく問われます。自動車ガソリンは灯油などと区別するためオレンジ系に着色され、引火点は-40℃以下、燃焼範囲は1.4〜7.6vol%程度、蒸気比重は3〜4です。
覚え方:ガソリンは「引火点-40℃以下・発火点約300℃・燃焼範囲1.4〜7.6」。
問2 灯油 灯油の性状について、誤っているものはどれか。
- (1) 第2石油類に該当する
- (2) 引火点は40℃以上である
- ✅ (3) 水より重く、水に沈む
- (4) 無色または淡黄色の液体である
- (5) 霧状にしたり布にしみ込ませたりすると、引火点より低い液温でも火がつきやすい
解説:灯油の比重は約0.8で、水より軽く水に浮きます。第4類の多くと同じく水に溶けません。灯油は第2石油類(指定数量1,000L)で、引火点は40℃以上、発火点は約220℃です。
問3 軽油 軽油の性状について、誤っているものはどれか。
- (1) ディーゼル機関の燃料に用いられる
- (2) 第2石油類に該当する
- (3) 色は淡黄色または淡褐色である
- (4) 引火点は45℃以上である
- ✅ (5) 引火点は-20℃以下で、常温でも容易に引火する
解説:軽油の引火点は45℃以上で、常温(20℃前後)では引火しにくい液体です。ただし加熱されたり霧状になったりすると引火の危険があります。軽油は第2石油類で、比重は約0.85、発火点は約220℃です。
問4 灯油 灯油にガソリンが混ざった場合について、正しいものはどれか。
- (1) 引火点が高くなり、安全性が増す
- (2) ガソリンが沈むので、危険性は変わらない
- (3) 酸化が進み、自然発火しやすくなる
- (4) 混合液が水に溶けやすくなる
- ✅ (5) 引火しやすくなり、危険性が増す
解説:引火点の低いガソリン(-40℃以下)が混ざると、混合物の引火点が下がり、常温でも引火しやすくなります。灯油用のストーブに誤ってガソリンを入れると、異常燃焼や火災の原因になります。
問5 重油 重油の性状について、誤っているものはどれか。
- (1) 褐色または暗褐色の、粘りのある液体である
- (2) 第3石油類に該当する
- (3) 一般に、比重は1よりわずかに小さい
- ✅ (4) 常温では引火しにくいため、いったん燃え出しても消火は容易である
- (5) 引火点は、一般に60〜150℃程度である
解説:重油は常温では引火しにくいものの、いったん燃え出すと燃焼温度が高く、消火は困難です。重油は第3石油類(指定数量2,000L)で、褐色〜暗褐色の粘りのある液体、比重は0.9〜1.0程度で一般に水よりわずかに軽い物質です。
問6 ガソリン 自動車ガソリンについて、正しいものはどれか。
- (1) 水によく溶ける
- (2) 引火点は約40℃である
- (3) 蒸気は空気より軽い
- ✅ (4) 炭化水素の混合物である
- (5) 電気をよく通すので静電気は発生しない
解説:ガソリンは、炭素数がおおむね4〜10程度の炭化水素の混合物です。水に溶けず、引火点は-40℃以下、蒸気は空気の3〜4倍重く、電気を通しにくいので静電気がたまりやすい性質があります。
問7 ガソリン ガソリンの指定数量と品名の組合せとして、正しいものはどれか。
- (1) 特殊引火物……50L
- ✅ (2) 第1石油類……200L
- (3) 第1石油類……400L
- (4) 第2石油類……1,000L
- (5) アルコール類……400L
解説:ガソリンは第1石油類の非水溶性液体で、指定数量は200Lです。
根拠:危険物の規制に関する政令 別表第三
問8 ガソリン ガソリンの性質について、誤っているものはどれか。
- (1) 燃焼範囲はおおむね1.4〜7.6vol%である
- ✅ (2) 引火点は灯油より高い
- (3) 比重はおおむね0.65〜0.75である
- (4) 発火点は約300℃である
- (5) 自動車ガソリンはオレンジ系の色に着色されている
解説:ガソリンの引火点は-40℃以下で、灯油(40℃以上)よりはるかに低い温度です。ほかの選択肢はガソリンの性質として正しい値です。
問9 灯油 灯油について、正しいものはどれか。
- (1) 常温(20℃)で、点火源があれば容易に引火する
- (2) 水より重いので、こぼれると水の下に沈む
- ✅ (3) 加熱されて液温が引火点以上になると、引火の危険がある
- (4) 水によく溶けるので、水で薄めれば安全になる
- (5) ガソリンを混ぜると引火点が上がり、引火しにくくなる
解説:灯油の引火点は40℃以上なので、常温では引火しにくいものの、加熱されて液温が引火点以上になれば引火の危険があります。水より軽く水に溶けず、ガソリンが混ざると引火しやすくなります。
問10 灯油 灯油の性質として、誤っているものはどれか。
- (1) 第2石油類に該当する
- (2) 発火点は約220℃である
- (3) 燃焼範囲はおおむね1.1〜6.0vol%である
- ✅ (4) 発火点は、ガソリンより高い
- (5) 電気の不導体で、流動などにより静電気が発生しやすい
解説:灯油の発火点は約220℃で、ガソリン(約300℃)より低い温度です。引火点は灯油のほうが高く、発火点はガソリンのほうが高い、という逆転に注意しましょう。
問11 軽油 軽油と灯油を比べた説明として、正しいものはどれか。
- (1) 軽油は第1石油類、灯油は第2石油類である
- (2) 軽油は水に溶けるが、灯油は溶けない
- ✅ (3) どちらも第2石油類である
- (4) 軽油は水より重いが、灯油は軽い
- (5) 軽油の引火点は、灯油よりはるかに低い
解説:軽油と灯油はどちらも第2石油類(引火点21℃以上70℃未満)で、水に溶けず水より軽い液体です。引火点は軽油が45℃以上、灯油が40℃以上で、大きな差はありません。
問12 軽油 軽油の主な用途として、正しいものはどれか。
- (1) ガソリンエンジンの燃料
- (2) 消毒用のアルコール
- (3) 食用油
- (4) ライターの燃料
- ✅ (5) ディーゼル機関の燃料
解説:軽油はディーゼル機関(トラックやバスなどのディーゼルエンジン)の燃料に使われます。
問13 重油 重油について、誤っているものはどれか。
- (1) 褐色または暗褐色の液体である
- (2) 粘りがある
- (3) 第3石油類に該当する
- ✅ (4) 揮発性が高く、常温で容易に引火する
- (5) 一般に水よりわずかに軽い
解説:重油は引火点が60〜150℃程度と高く、常温では引火しにくい液体です。ただし加熱されたり霧状になったりすると引火の危険があり、燃え出すと消火が困難です。
問14 重油 重油の指定数量と性質の組合せとして、正しいものはどれか。
- ✅ (1) 指定数量2,000L……第3石油類(非水溶性)
- (2) 指定数量1,000L……第2石油類
- (3) 指定数量2,000L……発火点は約100℃
- (4) 指定数量4,000L……水溶性
- (5) 指定数量6,000L……第4石油類
解説:重油は第3石油類の非水溶性液体で、指定数量は2,000Lです。発火点は250〜380℃程度です。
根拠:危険物の規制に関する政令 別表第三